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2009,11,11, Wednesday
2009年11月4日 和歌山県みなべ町
8月末から9月初に定植したミニトマトの苗は約2ヶ月経ったこの時期に一番果を実らせていました。花をつけてから約40日で収穫できるそうです。ただし、これから冬場に向かうと生長はゆるやかになるため60日ほどかかるということです。 ![]() 写真の黄色い花は、ミニトマトの花です。 ![]() 中央のおしべが茶色くなっているは、ハチが噛んだ跡で、受粉したことを確認することができる目印となります。これをバイト(bite)マークといい、農家さんはバイトと言っていました。 ハウス内は露地と違って風が吹かないので、受粉にはミツバチなどの訪花虫の助けが必要です。しかし、ハウスには外からミツバチが入ってこないのと、冬の間は野外でミツバチが活動しなくなるということもあり、一般的にハウスでは、マルハナバチ(セイヨウミツバチ)に受粉を助けてもらっています。マルハナバチは外来種であるため、こうした限られた環境でしか見ることはありませんが、二ホンミツバチに比べて丸っこい形をしています。寒さにも強いようです。 これがマルハナバチの家(巣)です。入口と出口があり、出口を閉じると巣に戻ったあとは外に出られないため、訪花の調整をすることもできます。 ![]() 近年、ミツバチが大量に死んでしまう現象が起こり、世界的に問題化しています。原因は農薬にあるという説や、ミツバチに寄生するダニ(ミツバチヘギイタダニ)が原因だとか言われていますが、はっきりとした原因は特定されていないようです。 おそらくいくつもの原因が重なっていると思いますが、「蜂群崩壊症候群」(CCD)といわれる現象で、2007年春までに北半球の1/4のミツバチがいなくなってしまったそうです。 一説には、殺菌剤に使われる抗生物質をミツバチが体に取り込んでしまうと、ミツバチの腸内に住み着いている乳酸菌を殺してしまうため、善玉菌が減少し免疫系を狂わせてしまうということがあるそうです。また、興味深いのは、花粉や蜜を食べているミツバチの微生物叢(フローラ)は豊かなのに、エサ箱などでショ糖液を食べさせられていたミツバチの体からは善玉菌が消え、病源菌が蔓延していたということもスウェーデンの研究者により発見されました。飼われることにより、ハチの健康が損なわれていることが大きな問題であることは解ってきているようです。 参照:「ハチはなぜ大量死したのか/Fruitless Fall」 Rowan Jacobsen著 ミツバチだけでなく、普段は見えない微小生物にいたるまで、農業は生態系の中の一部であり、人の手だけではできないことを思い知らされます。 たとえば、写真のクモ。 ![]() クモが害虫を食べてくれることで、殺虫剤をあまり使わなくてもよくなりますが、殺虫剤でクモまで殺してしまうと、害虫が現れたときにそれを捕らえてくれる役目がいなくなってしまいます。農薬を使っていない畑では、クモの巣をよく見かけます。 写真は、マルチシートの下にまいた米ぬかボカシです。このボカシには有用な微生物が培養されていて、それを土に定着させることで有機物の分解を促進したり、有害物質の産生を抑えたりして、土壌の環境を保全してくれます。こうしたことを続けていくと殺菌剤などの農薬の使用も少なくなってきます。 ![]() この日訪れた農家さんは、キトサンや微生物を使っていると農薬の防除もほんとうに少なくて済むのですが、近隣の農家さんの農薬の使う回数を知って、「そんなに使うの!?」と驚いていました。 安全、安心は決して人間だけに向けたことではなく、生態系に対してどうなのか?ということが大切になってきます。
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