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2009,07,31, Friday
【説明 2009.7】上の写真は、「失敗しないボカシ作り」。米ぬかボカシを作るときの失敗例のほとんどは、水分調整と発酵のいい時期を見逃してしまい酸っぱい臭いに変わってしまうことです。この酸っぱい、行き過ぎた状態は酪酸発酵といいます。良いボカシは乳酸発酵で仕上げることが必要です。活性液につけたモミガラをしっかりと水切りをしてから米ぬかと混ぜ合わせることが大切です。あとは酪酸発酵に行かないように出来上がりのタイミングをこまめにチェックすることが必要です。上に白い菌が現れるのも目安ですが、かならず出るわけではありません。それよりも甘酸っぱい乳酸発酵の臭いを第一の目安にしてください。 ちなみに、酪酸自体は悪いものではありませんが、酪酸菌が多くなりすぎると乳酸菌が減り、酪酸菌はタンパク質をアンモニアに分解してゆくためアンモニアによる弊害をまねく危険が増すことになります。土作りにおいてアンモニア障害の危険は消しておかないといけませんので、ボカシの段階でしっかりした発酵をさせておくことはとても大切です。 また、米ぬかボカシの米ぬかとモミガラはもちろん有機物で、微生物に比較的分解されやすい炭素率の米ぬか(C/N比20ほど)と、炭素率の高いモミガラ(C/N比80ほど)を合わせた合計がC/N比30-40程になるため、微生物にとっては分解しやすく、また住みやすく、土壌の炭素率を高める役割もあります。こうした点は土作りの物理性と生物性の両面に良い影響を与えますので、ボカシを続けて使っていただいている農家さんからは、「ボカシはええわ!」という声をよく聞きます。 シンプルですが、このボカシは土作りの基本になっているんです。もちろん、牛糞などの家畜糞尿を利用する場合もC/N比と有用微生物による発酵を考えて堆肥化することで土作りに取り組むことができます。 【本文】 日頃、各地の農業現場へ出向くたびにいくつもの発見があり、おどろきがあり、農業というのは植物だけでなく、土に住む微生物やその他の生物、そして環境を含めた多くの要素が絶妙なバランスを取り合ってできあがっていることを実感します。 近代農業が続けてきた大量生産は、もっとも効率のよい手段だったかもしれませんんが、その分長い時間をかけて出来上がっていた自然の要素が組み合わさったこの絶妙なバランスが狂ってしまいました。 循環型や環境保全型という農業を目指すのは、こうしたバランスを取り戻すことが大きな目的ですが、昔の効率的とはいえない農業に戻ることとは違います。そこはやはり現代の技術と、生物のチカラを最大に発揮できるノウハウを注ぎ込むことで、環境によくて効率もよいという農業を目指さなくてはいけません。 こうした優れた循環型農業に取り組まれている生産者のみなさんと一緒に持続的な農業を可能にしてゆくためには、やはり情報の共有が必要です。 僕たちなりの形として、各地での勉強会をはじめ、このブログでも情報発信を続けていますが、ご年配の皆さんには紙の媒体が必要ですので、過去にブログダイジェストやハートランドニュースを発信してきました。 そして今年は、「HEARTLAND+ UPDATE」を発行しています。勉強会を通じてみなさんにお渡ししていますが、お渡しできてない場合も多いと思いますので、ここで少し紹介をさせていただきます。 【説明 2009.6】ランドグリーンと美らグリーンを混合した活性液で発酵させた牛糞堆肥に、ランドグリーンで育苗したビート苗を定植した約1ヶ月後の様子です。ペーパーポットを破って発達していた毛細根が際立っていました。良質の堆肥には植物の根が伸びて、その堆肥をまるでつかむようにできるだけ表面積を広げて栄養吸収をしようとしている様子が覗えました。 【説明 2009.8】写真は、7月に北海道の道東地区で行われた園地勉強会のものです。牛糞の堆肥からはじまる土作りを基本にした農業に取り組まれる農家さんが増えてきています。低温で多雨の今年の北海道では、作物の生長が遅れ気味で心配ですが多くの皆さんが集まってくれました。堆肥作りの現場を見学すると、アンモニア臭のある環境では生長しないキノコ類が多く生えていて、活性液のアンモニア臭気の低減効果が目に見える形で観察できました。アンモニア臭気は未熟な堆肥の要素のひとつですが、アンモニア濃度が根の周りで高くなると根腐の原因となります。臭いのある堆肥は、それだけで植物にとっては危険な信号です。この危険なアンモニアも形が変われば植物にとっては大切な窒素源ですので、気化させて悪臭の素になって外に出て行かれるか、それとも有機態、または無機態の窒素の形で内在させるかはどのような堆肥化の道を選ぶかにかかっています。これからは切り返してアンモニアを飛ばすエネルギーロスの激しい好気発酵ではなく、エネルギーの消耗が少ない嫌気発酵に注目が集まっていくはずです。
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2009,07,31, Friday
2009年6月19日 徳島県土成町
阿波市土成町でネギ・キュウリ・メロン・露地野菜をキトサン栽培されている大塚文夫さんの圃場に伺いました。2007年に連作障害の問題でお伺いして以来、熱心にキトサン農法を実行して頂いている農家さんの一人です。キトサン・米ぬかボカシ・活性液を非常に熱心に土壌やネギなどの育苗の初期成育~生長の各段階から多くご使用して頂いています。 ![]() 大塚さんから、大きな変化に気が付いたと話をされました。元々この圃場は、永年に渡ってキュウリとネギの連作を繰り返していた為に収量が大幅に減ってしまった場所ですが、キュウリの圃場にも米ぬかボカシを通常の反当たり2倍の300㎏をすき込み、定植前の苗を活性液にドブ漬けし、定期的にキトサン散布を徹底して活用して頂いています。 今年は昨年に比べ花芽が大きく、各節ごとに2~3着花し非常に調子が良い。例年、バイラスで下葉から枯れが出ていたが今年は出ずに安定している。また、生長が早く秀品率も良く、キュウリの面積を減らしたにもかかわらず、収量が驚くほど増えて前年以上である、と喜んでおられます。 ![]() キュウリの圃場で、水の条件の悪い隅3列に「つるムラサキ」を定植した時に、快晴で土の表面がカラカラに乾いているので、手前からホースで水を流したら非常に早く斜めに水が走った、これは今までに無い土に変わってきていると気が付いた。キトサン効果の全容が理解できたと3年目ではっきり結果に理解を示されました。だからキュウリの収量や秀品率が高まってきているんだと。 ![]() マトメてみると団粒構造を持つ土になったのは、キトサン・米ぬかボカシ・活性液を使って菌床・鶏糞堆肥を作って圃場に入れ化成肥料を大幅に減らしたことが、作物や微生物への養分供給が安定してきて、水はけが良く、水持の良い土壌となり、酸素含有量が高まり、健康な野菜が出来上がり、収量が高まったり、病虫害に強い環境が出来上がったものと思われます。3年目でやっと土壌が出来上がると言われた意味がここでやつと理解できた。と嬉しいお話を頂きました。 ![]() *評判のつるムラサキ栄養価が高く、ほうれん草よりも優れている。ビタミンA、ビタミンC、カルシュウム、鉄などのビタミンやミネラルを沢山含む独特の粘り気のある食材である。
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2009,07,27, Monday
佐賀県では26日、午前中を中心に局地的に猛烈な雨に見舞われ、24日の降り始めからの総雨量が佐賀市権現山など観測4地点で400ミリを超えたということです。
佐賀県だけでなく、福岡県も含め僕たちにとって関係の深い多くの人々が住まわれている地域であるため、大変心配していました。 被害に合われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。 農業関係のみなさんにとっても、大きな被害につながることが予想されますが、少しでもその被害の程度を最小限に抑えるためにも、キトサンの有効な使い方をお伝えしたいと思います。 豪雨により水に浸かった圃場やハウスでは冠水によって野菜の葉や根が傷みます。強い上からの雨はもちろん、冠水状態が長く続くと根は酸欠状態となり呼吸ができずに腐ってしまいます。 そして、そこへ細菌性病害の軟腐病などが発生し、さらに樹勢が低下しているために黒腐病、立枯病など、呼び方は異なりますが、腐敗から感染という経路で病気が進んでいきます。 水が引きはじめたころに、水の溜まっている箇所にランドグリーンの原液をポトッ、ポトッと点滴しながら、落としていってください。これにより根腐れなどの被害の低減が期待できます。 こうした状況で、できるだけ多くのみなさんに実行していただければと願っております。
| お知らせ | 07:51 PM | comments (x) | trackback (x) |
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2009,07,27, Monday
2009年7月14日 北海道弟子屈町
昨年は降雹の被害がありました、今年も6月26日~27日に北見市瑞野町で2㎝角の雹が降り、玉葱の茎ごとなぎ倒され被害が出たそうです。5月12日の竜巻被害に続いて2度目だそうです。 13日午後に女満別空港に着いた頃から雨が降り始めて以降土砂降りになりました。翌日14日は北海道弟子屈町屈斜路 金澤農場にて園地勉強会が開催されました。午前8時で12度とこの季節にしてはやや低めですが、雨が止み快晴でした。 4月17日に米ぬかボカシを一緒に作り、4月の後半にハウスに投入、5月5日に摩周レッド定植、7月14日で70日目です。例年の収穫日は7月28日ですが冷夏、長雨、日照不足、低温と最悪な条件の為8月6日の収穫を見込まれています。しかしご覧の通り全ての苗に生育不良の場所が無くマスクの状態、玉揃いも非常に良いです。 奥様のニコニココメント!玉が丸っこくて、網目のマスクもきれいに出て素晴らしい出来ですよ! 芋の早期培土は今年のような長雨、冷夏、積算温度が低い状態では非常に良く、作業で崩れた土を畝の上に戻したり、排水を良くしたり、作物の株元の土を寄せて倒伏し難くする役割と畝の表面が固くなり雑草が生えるので畆元の土を軽く耕したり、太陽の光を畆本に入れ暖を摂る役割がある。昨年も長雨の時この圃場は土石流が発生して流れたことがあり、効果絶大である。 普通ビートの苗の根際に置く肥料をこの畑は全層施肥というやり方で堆肥を全面に撒きロータリーを深く起こしていない。しかし牛糞堆肥はしっかり見ないと表層にある事が分かり難い状態で土に馴染んでいる。写真は我々も含めて17名の皆さんです。本当に熱心に勉強されていました。 堆肥作りに微生物が活かされています、1年目の生牛糞を6月から10月にかけて美らグリーンとランドグリーンと糖蜜の活性液で醗酵分解させた堆肥をビートの畑に投入して使います。切り返しをしないで嫌気醗酵をする為手間代、燃料代をかなり節約できると大満足です。 上の写真を見てお気づきだと思いますが、牛生糞を山積みをすると周りの草は牛糞から出るアンモニアで枯れてしまうのですが、全く枯れていません。液だれにも小バエや虫もいません。参加された生産農家さんからもこれは不思議だと驚かれていました。 下の写真:この状態が続くと環境が良くなってきた段階で茸が生えてくるそうです。金澤さんの牛糞堆肥にも茸があちらこちらに生えていました。 今回の勉強会で金澤さんから学んだこと、短期間で作り上げる生牛糞堆肥は、栄養価も高く、病原菌の糸状菌を抑えるキトサンや微生物の働きにより、病気を抑えたり、土壌を年々生きた土地に蘇らせていく役割を持ち始める。 ビートにキトサンと微生物の牛糞堆肥を投入すると、葉に厚みやツヤがでて、干ばつが続いても周りと比べて葉の萎れが少なく、増収、糖度UPにつながるのが特徴だそうです。今回米ぬかボカシを投入したメロンは、きっと旨みのある高糖度の摩周メロンが出来上がるでしょう。
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2009,07,02, Thursday
近年は各地で産地直売場が盛んになり、そこでの珍しい野菜を求めて、お客が殺到するそうです。そんな中で昨年徳島県に出向いた折、真冬に出荷される葉付きのセット玉葱が注目されていました。 *この写真のセッット玉葱は徳島県・井内さんのキトサン栽培です。 いただいて帰り、早速スライスして食しましたら、とても甘くて瑞々しくて美味しかったです。 玉葱は5月~6月の収穫で、夏までは直売所出荷も多いのですが、年末になると貯蔵品質も落ちてきます。 また冬場に販売されているのは北海道産の煮食用の玉葱が多く、この時期に、フレッシュ取れたてのサラダ用玉葱を販売すれば、注目度抜群です。 葉が傷まないうちに出荷されたものは、葉も球もすき焼きなどで美味しく食べられます。 ![]() このセット玉葱の話は6月27日佐賀市で開催されたNPO法人循環型環境 農業の会に参加した際、農作物を出展されておられた長崎の岩崎様が徳島から参加された小谷さんに、このセット玉葱の説明をされておられたのがそもそもです。 この時小谷さんが徳島でこの玉葱を栽培したいので作り方を教えて欲しいとご質問があり、それにお答えする事になりました。 この出会いを生かして、素晴らしい交流が始まることを望みます。
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近年は各地で産地直売場が盛んになり、そこでの珍しい野菜を求めて、お客が殺到するそうです。